2006年07月26日

労働契約法 採用内定の通知

大雨が続いたかと思ったら、一気に気温上昇。こんな日のビールは格別です。

グィっと一口、カァッ〜!

この瞬間のために一日頑張れると言っても言いすぎじゃありません。誰が何と言ってもやめられないですね。

さてさて、いよいよ第2章第3節に入ります。第3節は『採用内定』についてです。

第13条 使用者が労働者に対して、その形式のいかんを問わず、実際の就労の開始に先立ち採用を予定する旨(以下「採用内定」という)の通知をしたときは、その到達をもって労働契約が成立したものと推定する。

労働契約法で言う契約の成立時期はいつだったでしょう? 第5条にこうありました。

『労働契約は、その形式いかんを問わず、労働者及び使用者の契約締結の意思が合致したと認められる時点において成立する。』

原則は『意志が合致したと認められる時点』。イメージとしては、双方が顔をつき合わせて話をしている状態。

希望者:この会社で働かせてください。
会社側:分かりました、こちらこそお願いします。

ということで、この時点で双方の意志が合致して、めでたしめでたしとなるわけです。

13条は、以下の場合を想定しています。

希望者:この会社で働かせてください。
会社側:そうは言っても、他にも希望する人がいますからね。あとでご連絡します。

どうでしょう。まだ双方の意志は合致していませんね。希望者側が一方的に希望しているにすぎません。ところが、会社側が「よしこの人に働いてもらおう。早速連絡だ。」と、採用内定通知をします。この通知が希望者側に届いた時点で“契約成立”となります。そして、この時点から“労働者”となります。

でもですね、あくまでも推定なんですよ。第5条は『成立する』と言い切っています。第13条は『推定する』という憶測です。何故でしょう?

お互いが、顔をつき合わせてうなずいていないからと思われます。

『推定する』が『みなす』となっていれば、極めて危険。もしかしたら、郵便物が本人に届いていないかもしれない。全く別のところに郵送されてしまう可能性だってあります(結構頻繁)。また、メールで通知なんて方法もあるでしょうが、受取側のメールセキュリティが高レベルになっていれば、受信拒否する場合もあります。

こんな状況で『みなす』となると、双方の合致した時点という原則が崩れます。だから、推定せざるを得ないのでしょう。
内定通知は、文書のみで終らすなら配達証明郵便にするべきでしょうし、少人数なら、電話連絡も同時に行うべきでしょう。
posted by カエル at 21:26| 福岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働契約法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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